鳳凰一山…。

Eitaku

2011年08月21日 10:18



韮崎警察署長殿
一、すいません。出し忘れました…。以後、気をつけます。
二、やっぱり無理があるんでしょうかね? いつも予定変更です…。
三、一応、一通りそろってます。しかし、もっと、軽くしたい!…。
四、勇気があるかどうかは解りませんが、今回も…。(笑)

表題のとおり、鳳凰一山です…。個人の山行記録の備忘録としてUPしますので、悪しからず…。(笑)

今年の夏休みは、節電の関係で長期休暇です。前半は、家族サービス、後半は自分の時間と使い分け。
それならばとひそかに初の連泊山行を企てました。
せっかくなので北アルプスも考えましたが、重いテン泊ザックしょって、いきなりアスレチックな岩場も怖いなと思い、
比較的歩きやすそうな南アルプスでコース設定しました。ここだとアクセスも良いですしね。

〇計画
 今回のテーマは、「重い装備をしょってたくさん歩く」です。
 8/18早朝 夜叉神峠出発~南御室小屋泊:山と高原の地図でのCT 5.5h
 8/19早朝 南御室小屋発~鳳凰三山~早川尾根小屋泊:同 CT 6h15m
 8/20早朝 早川尾根小屋発~甲斐駒ケ岳~仙水小屋 or 北沢駒仙小屋泊:同 10h30m or 11h
 8/20早朝 帰宅もしくは、小屋出発~仙丈ケ岳~北沢峠:同 CT 8h
 夜叉神までは車。帰りは北沢峠からバス乗りついで夜叉神へ。

 一日目と二日目で短めのCT設定で足慣らし&良眺望で体調を整え、三日目のピークに備える計画です。
 個人的には、早川尾根からの眺望に期待満々です。

 あくまでも天気と体調と相談しながらですが。

以上が計画…。

出発前夜の天気予報では、天気は下り坂。早くも計画が崩れさる予感を感じながら、とりあえず荷物を詰めて就寝。
寝入りばなに初日の天候次第では鳳凰小屋まで行っちゃおうかと、早めの目覚ましに変更、2:00の設定しました。
…が、翌朝、起きたら3時過ぎ…?。 んっ? 目覚ましは!? なぜか勝手に止まってました。(笑)

いつものこと(笑)ですが、あわてて飛び起き、どたばたと出撃です。
首都高、中央道&下道をぶっ飛ばし、なんとか登山口へ…。

心配していた天気もとりあえず、まずます。軽い準備体操後、7:00過ぎ、スタート。


登山口(1380m)にある山小屋案内板。何かのために、パチリ。



まずは、夜叉神峠を目指します。夜叉神峠までは、一般的なハイキングコースとなっており、
広くて、歩きやすい道が続きます。



重いザック(22kg)のせいか、はたまた、連日連夜の不摂生&運動不足がたたっているのかペースが上がりません。
登り始めわずか5分で息も絶え絶え…。ペースが上がらず苦しみながら、なんとか夜叉神峠へ。
出だし、いきなりのCTオーバー。 先が思いやられます…。(笑)





夜叉神峠からは、白鳳三山がちらりと。



山々を眺めながら、いきなり大休止でエネルギーチャージ。



8:30過ぎに苺平へ向けて出発。ここからは、本格的な登山道、長い長い登りです。





木漏れ日の明るい樹林帯。元気があれば楽しい道なのですが、この時はばてばて…、
息も絶え絶え、10歩進むごとに立ち休憩の繰り返し。



それでもなんとか登って、11:35に苺平(2524m)へ到着。ちなみに見渡す限り苺はどこにもありませんでした。(笑)
地図上には、ここから西側に辻山(2584.7m)があって、そこからの眺望は良いとのことですが、今回はパス。
ちょっと下って、12:10頃、無事に南御室小屋へ到着。くたびれました~。



山小屋の水。湧水で冷たくておいしい水でした。しかも使い放題。早速、一息入れます。




この後、鳳凰小屋へ向かうかどうか…。小屋のご主人に今後の天候を聞いたところ、本日は夕立の可能性たかし、
明日は、いまのところ曇りの見込みとのこと。
久しぶりの山行で疲れたこともあり、しばし考え、南御室小屋で泊まることに。

さっさとテント張って、明日のために英気を養うことにします。
テント設営後、昼飯を食べていると、小屋のご主人が広場前に即席の東屋を。
やっぱ、降るんですね…。



テントを張った後は、何もやることもなく、とにかく昼寝。テン場の大岩の上でのうたた寝です。
大岩が日光を浴びてぽかぽか。気持ちよい午睡になりました。



気持ちよく昼寝していると、やっぱり太陽が…。あれ? ネ申〇コーさん、この近くにいた!?(笑)



ちょっと寒くなったので、テントへ入って、また昼寝…。ほんと、やることない。(笑) 贅沢な時間を過ごしました。



4時ごろ起きだし早めの夕食。午後は、何もしていませんが、なぜか腹は減る…。(笑)
いつものラーメンと晩酌セット。これが楽しみで山に来ているようなものです。(笑)



途中、やはり、雨が降り出し、一時、テントに避難しましたが本降りにはならず。
テント前で一人でのんびりと、おいしい湧水でつくった水割りをゆっくり楽しんで20:00頃、撃沈。
翌朝は、早立ち、天気を見ながら行動しようと、目覚ましは3:00にセットします。



----- 翌朝 -----

なぜか、目覚めは4:00…。(笑)
残念ながら、パラパラと雨がテントをたたく音が…。これは、早立ちはきついなと目覚ましを5:00にセットしなおし。
寝てばっかりです。(笑)

5:00頃起きだしてみると雨は、小休止。あわててテント撤収。その後は、即席の東屋で朝食&ぐだぐだと様子見。
これからの天候次第で、早川尾根小屋はあきらめて、鳳凰小屋での泊まりか、もしくは、鳳凰峠まで行って広河原へ下るか、
はたまた、撤収か…、悩みましたが、とりあえず薬師岳へ向かうことに決定。
当日は、6組くらいのテント泊でしたが、すでに出発済み。小屋泊組も出発した後、ようやく歩を進めることに。



小屋から薬師岳へは、いきなりの急登。これは、結構きつい…。なんとか小雨&霧の道を登ってきます。





このルートですが、巨石が多いです。ガマの石を通過、ほどなくすると森林限界。(2587m付近)





さて、眺望は…、何も見えません…。(笑)



砂払岳へ到着です。本来なら白砂と緑と岩場のコントラストがきれいなところですが…。
そうはいっても、なんとか少し、霧が晴れました!







晴天の下、この景色を見たかったなと思いつつ、薬師岳小屋へ到着。




早川尾根小屋あたりでは出るらしいのですが…。


小屋のご主人の話では、午後の早い時間から大雨&雷が来るかもねとのこと。
ん~ん、今後の行く末について悩みますが、せっかくなので薬師岳へ向かいます。



とりあえず、薬師岳(2780m)はゲット! 周りは何も見えませんが…。(笑)







三人組のパーティーは、鳳凰小屋へ向かうそうです。それならば、私もと思いましたが、ここで雨が降り出します。
しかも、風が冷たい…。

ここからは天気が良ければ見晴らしのいい稜線歩きが楽しめるそうなのですが、汗&雨で無茶苦茶寒い。
このまま進んでも、どこかで、大雨、雷の攻撃にあうのもいやだし…。

この先へ進むか、どうするか…。明日以降の天気の回復もなさそう…、ということで、答えは、「帰ろう!」。

そうときまれば、話は早い。鳳凰小屋で一緒に休憩したパーティーからも「あら、どうしたんですか?」と聞かれましたが、
「天気も悪いし、また、来ます!」と答えて一目散に来た道を戻ります。

薬師岳から引き返す道中の岩場で見つけた花。こんな環境の中、がんばって咲いてます。



可憐な花にパワーをもらい、小一時間程で南御室小屋へ。ここで本格的に雨が降り出します。



30分ほど様子を見ますが、雨はやむ気配なし。カッパ上下を着用して下山開始。
今回、ゴアのカッパを初めて使用しましたが、透湿機能をはるかに上回る発汗量でサウナスーツ状態。
はっきり言って、気持ち悪い…。(笑)
(これだと悪天候の吹きさらしの稜線では相当寒いかも。対策を考えねばですね。)

不快感120%ですが、仕方がないので下っていきます。
行きの長い登りは、帰りの長い下り…。まだまだ食糧満載のザックが肩、膝に響きます。
道中、汗だくになりながらもなんとか夜叉神峠へ。意識朦朧、膝、がくがくでした…。(笑)



夜叉神峠で休んでいると、いま来た方から「ドド~ン」という音が…。
空耳でなければ、降りて正解だったなと思いながら登山口へ。

「鉱泉 夜叉神の森」のお風呂(600円)でひと汗流して、帰路につきました。




はっきり言って、不完全燃焼ですが…、おしまい。

〇おまけ
 南御室小屋でのビールは、600円。2本呑みました。
 南御室小屋の周りはきれいな花がいっぱいでした。

 






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